ゲスト様のツーリング記
ここでは,ゲスト様から頂きましたツーリングレポートを掲載していきます。
とはいうものの,まだ1件しか届いてませんので,ワンマンショー状態ですが(爆),
この先,まだまだ寄稿していただけるようであれば,さらに拡張していこうと思いますので
お楽しみに。
EPSON関係でお世話になっていますRDOLF様より頂きましたレポートの掲載です。原文のまま掲載します。
RDOLFの長野・新潟ツーリングレポート 2002夏
あまりまじめなライダーではない私だが、何年かにいっぺん、無性にロングツーリング
に行きたくなる。
「日本海に行きたい」
はっきり言って根拠はない。あえて理由を探すなら、本職の営業で長野の小谷まで行った
ことがあり、そのときみた「あと50kmで日本海」という標識の印象が強かったくらいか。
とにかく、往路のルートは長野を通って新潟の糸魚川ということだけは決まった。
期間はいわゆるお盆。あちこち混んでいることは確かだが、営業職の身ではこの時期しか
まとまった休みが取れない。
問題はバイクである。現在うちのCB-250RSは長期保管(ほったらかしとも言う)状態で、
一度全面整備しないととてもロングツーリングにでられる状態ではない。
ところがよくしたもので、合唱団(自分は社会人合唱団に所属している)の友人が、最近
乗っていないバイクがあり、むしろ乗ってやってほしいとのこと。
車種はというとCBR-250RR。ちょい前のレーサーレプリカ系マシンで、ツアラーとは
言い難いが、振動の少ないマルチシリンダ、一般道オンリーで行く予定なのですり抜け
対応(ヲイ)のクリップオンハンドルということでお借りすることに決定。
出発の前の週末、合唱団の練習で会った際にバイクを受け渡し。
東京都品川区から神奈川県相模原市まで陸送となる。
2002/08/12(月)
本当は本日から出発のつもりだったが、どうしても週初めに郵送しなければならない
業務上の書類ができてしまった。人気のほとんどない会社で書類作成、昼過ぎには
終わったが自宅に帰ってからとなると出だしが14:00以降になってしまう。
出発は08/13に延期して、荷造りと翌日の朝食作り。
2002/08/13(火)
05:30起床。夕べ作っておいたサンドイッチを食べていざ出発と思いきや、バッグが
うまく積載できない。今回宿の予約は全くしていないので、テントとシュラフ持参なの
だが、これらを入れたバッグがやたらかさばる。もともと積載量の少ないCBR-250RR
(以下RRと略記)、無理は承知の上だったが・・・とにかく、ゴムロープとネットを駆使
してなんとかくくりつけた。大型バッグに入りきらない分(ポット、合羽など)はデイ
パックに背負う。
結局、06:25相模原市の自宅出発となる。気温約28℃。
R413津久井街道を北上、相模湖町でR20甲州街道に入る。
06:55藤野町、中央道相模湖IC前通過、走行開始から20km。まあまあのペース。
上野原町まではやたらと細いR20、大月に入り少しは広く・・ならないんだこれが。
笹子トンネル手前でトイレ休憩、07:50、63km。
笹子トンネルを抜け大和村、勝沼町、一宮町と順調に進む。
このあたりからR20はぐっと広くなり、巡航速度も上がっていく。
甲府市内は相変わらず混雑していたが、すり抜けを駆使して乗り切る。しかし暑い。
気温は30℃を超えた。
甲府市をすぎると交通量がぐっと減る。快調に進む。
白州町のサントリー山梨ワイナリーや、小淵沢町の道の駅蔦木宿などを横目でにらみつつ、
山梨県を脱出、結局、諏訪市までノンストップで行ってしまった。
09:35、154km、中央道諏訪ICそばの「おぎのや」で休憩。気温28℃まで下がる。
もともと横川の「峠の釜めし」で有名なここ、信越線が碓氷峠で分断されてしまってから
は、横川の本店がぱっとせず、諏訪の方に力を入れているらしい。
時間帯が早いので店内はまだ閑散としている。のどが渇いたので何か飲み物をとみると、
メニューにコーヒーフロートがある。レジ兼用のカウンターで注文すると、おっさん店員
がなにか危なっかしい手つきでつくり始めた。
「おまちどう様」・・・・私も色々なコーヒーフロートを見たが、「氷が一番上に乗って
いるコーヒーフロート」は初めて見せてもらった。
そういえば、カップを取り出した後、いきなりアイスコーヒー注いでいた。その後、
ソフトクリームベンダーでフロート部分を乗せた後、氷を入れていないことに気がついた
模様である。普通、氷を最初に入れないか?
よっぽど「何ですかこれ」と言おうかと思ったが、件のおっさん店員、明らかにこの仕事
に慣れていない。再就職組か配置転換か、あまりつっこむのも気の毒なので黙って貰った
が、これほど飲むのに面倒なものとは思わなかった。
一服して10:00出発。
諏訪市から岡谷市にかけて、R20は諏訪湖の北岸を通っていくが、市街地のど真ん中、
それも細いときていて、走りづらいことこの上ない。実は3年前、ここを通って大阪へ
ツーリング中、事故っているのである。
今回は逆に諏訪湖南岸を走る。このルート、意外に観光客には知られていないらしい。
岡谷市街地まで難なく行ってしまった。
塩尻峠を越え、塩尻市にはいる。R20はここまで、R19に移行。
長野道塩尻北ICのすぐそばに、SS(伏せ字ではない、本当にSSという名前)というビジネス
ホテルがあり、本職の営業ではよくここを長野出張の基地として使っている。
08/12出発ならば、ここで第一泊目にするはずだったがまだ午前中、塩尻・松本周辺で
観光する気もなくなったので通過。
11:05、195km、松本市内のエッソで給油。長野はガソリンが高い。セルフなのにハイオク
で\112/Lである。7.6L補給でここまで25.66km/L。
豊科町まで出て、R19を離れる。表通りはR147だが、観光シーズンは渋滞が予想される
ので、県道310へ。
11:45、221km。早めに食堂に入る。
南穂高「あづみ野 そば庄」あづみ野三昧そば二枚重\1800也。味は・・・まあこんな
もんだろう。
12:15、出発しようとしたら荷崩れ。予備のゴムロープも動員して固定し直し。
県道51の高瀬川をはさんだ対岸の道路、北アルプスパノラマロードへ。
ペースはいいが、気温はますます上がり34℃。
穂高町、松川村と進み、途中で高瀬川大橋を渡り県道51へ。
大町市に入り、R147へ。ここまで予想以上に順調だったため、黒部ダムに寄ることにした。
県道45大町アルペンラインを上る。
上昇率のいい道路で、コーナーも結構ある。塩尻峠でも4速で十分だったRRが、3速まで
落とさないと上れない場所があったりする。
川沿いの渓谷道、高度も上がって気温はぐっと下がり、25℃。
13:15、262km、関西電力扇沢駅。ここから先は立山黒部アルペンルートの一部になり、
関電のトロリーバスでないと入れない。
実は黒部ダムは初めてで、トロリーバスに乗っていくというのは知っていたが、8台、
いや、8両がいっぺんに動くとは知らなかった。
各車両は連結はされていないものの、8両1編成の列車として扱われている。
車体は大阪自動車、足回りは三菱自動車、電気系は東芝という三社共同製作のトロリー
バスは、約15分で黒部ダムサイトまで到着。ここは富山県立山町になる。
ただしこっちはダム観光がメインではないので、写真をとって破砕帯天然水飲んだら
さっさと帰りのバスに向かう。
約1時間で出発。ちなみにトロリーバス扇沢−黒部ダム往復で\2200也。(ちと高いぞ)
黒部から山を下りて再びR148へ戻り、大糸線沿いに北上。やはり娑婆は暑い。
このへんはスキー場銀座で、沿線はのきなみスキー場になる。
木崎湖、青木湖を通過、白馬村に入るが、夏の白馬に用はない。小谷村まで一気に抜ける。
15:15、313km、小谷村郷土館。以前仕事で来たときに漬け物を買ったら好評だったので
寄ってみる。井戸水で淹れたコーヒーを頼み、漬け物3種類購入。
青唐辛子のよさそうなのがあったが、この炎天下あと2日間持ち歩くのは無理そうで
あきらめる。
16:10、長野県を離れ、新潟県糸魚川市に入る。そろそろ今日の宿を考えなくてはなら
ない。
16:50、350km、R148からR8に入る。ついに日本海に出た。新潟市方面に向かう。
しかしこれといった宿が見あたらない。
海岸沿いが海水浴場になってきた。ならば民宿があるはず。
最初に目に付いた民宿へ行き、泊まれるか尋ねたが、「板前が夏休みで料理できない」
との事。落語の「素人鰻」じゃあるまいし、板前不在で宿に断られるとは思わなかった。
こりゃいよいよテント泊かと考え始めた頃、「民宿街こちら」の文字が目に入った。
だめもとで、民宿案内所の看板を掲げた時計屋で聞くと、素泊まりでよければ部屋が
あるとの事。一も二もなくお願いする。
17:00、本日の総走行距離367km。新潟県西頸城郡能生町。
アパートをビジネスホテル風に使っている物件で、ユニットバスながら風呂もあり、
キッチンまでついている。和室6畳、エアコン付き、\5000。
とりあえずシャワーを浴びたら、海に行きたくなった。近くに海水浴場があるので
バスタオル1本持って行ってみる。夕方なので人はほとんどいないが、むしろ好都合。
漁港として作ったらしいが、砂が入って浅くなってしまったので現在は海水浴場。
新潟の海は波打ち際から急に深くなるのが特徴なのだが、人工海浜のためなだらか。
ちょっと泳いだら、雨が降ってきた。傘を持ってきていないため、タオルが濡れる
とこまるので早々に引き上げる。実はここで、「日本海に来る」という当初の目的
は達成されてしまった。
18:30、夕飯を食おうと近くの居酒屋へ。
地場ものの魚があるとのことでお任せにしてやってもらう。確かにうまかったが、
約\7000はちょっと予算オーバーだった。
しかしまだ21:00、寝るにはいささか早い。ついカラオケスナックに寄ってしまい、
ここでも\4000ほど使ってしまった。
結局、11:00頃就寝。
2002/08/14(水)
夕べは確かに地場もののいい魚が食えたが、いかんせん高すぎた。と、ここで大学時代
の海水浴を思い出す。「そうだ、寺泊があった」
我が母校は群馬県にあり、海水浴といえば日本海の方が多かった。
今は関越道、北陸道が完成しているから、どうって事のない道のりだが、我々が学生の
時分(約20年前)、関越はまだ部分開通で、たしか渋川くらいまでしか来ていなかった。
一般道をせこせこと新潟まで走っていったものである。
大体、柏崎で泳ぐことが多かったが、柏崎はいい魚がないというのが評判で、魚を食う
ためわざわざ寺泊まで出かけていた。ここはもともと漁港なので魚が安い。浜焼きと
言って、篠竹に刺した丸ごとの焼き魚が名物で、これが安いしうまい。特に穴子は絶品
だった。
「うん、寺泊で穴子の浜焼き、これだ」
いきあたりばったりツーリングはこれが面白い。(ただ単に無計画なだけともいう)
宿の鍵を返しに行く都合上、あまり早朝の出発ができない。案内所の時計屋は朝07:00
からあいているとのことで、07:15位に鍵を返しに行く。
しかしあいにくの雨。合羽を着込んで荷物をくくりつけ、07:30出発。
再びR8を新潟方面に向かう。
朝食はそこらのコンビニで、と考えていたら、肝心のコンビニがない(^^;;;;
07:55、能生町出発から24km、ようやくコンビニ発見。デイリーヤマザキ上越谷浜店。
サンドイッチと野菜ジュースにて朝食。食い終わる頃には雨は上がってしまった。
これならもうちょっと出発を遅らせてもよかったかも・・・・
この先、郷津からR8は海岸を離れ、上越市市街地に入っていく。
乗っている人間は燃料補給したものの、RRはまだ給油していない。そろそろ前回給油
から200km・・・・と、丁度200km地点にガソリンスタンドが。能生町から28km。
上越市内、08:10、5.96L。\105/L(もちろんハイオク)。松本よりはだいぶ安いと喜んだら
10kmほど先に\98/Lのスタンド見つけてがっかり。
内陸部に入ってから、妙に周りの車のペースが速い。一般道なのに80〜100kmペースで
流れている。こっちは例によって信号ごとにすり抜けて先頭に出るのだが、どうも
新潟のドライバーは二輪車に前に出られるのを潔しとしない人が多いらしく、信号が
青になると猛然と加速してRRを抜きにかかる。
そうこられるとこっちもムッとして抜かせてなるか(をい)とスロットルを開ける。
ツーリング先で信号グランプリの開催である。交通安全週間でなくてよかった。
柿崎市街地に入ると信号グランプリも終結し、ごく普通のペースに戻る。
R8も海沿いに戻り、左手視界はほとんど海水浴場。
やがて標識は柏崎市に入ったことを告げるがまだ郊外、風景に変わりばえはない・・・・
と、対向車線を妙なものが走ってきた。
自動車にしてはシルエットが変。何か巨大なカマボコが走ってくるような・・・
なんと、ハーレーのトライク(三輪車)で幌馬車風のバイク用トレーラーを牽引している
のである。
通り過ぎてから思わず引き返そうかと思ったが、どうやって声を掛けていいか分から
なかったので涙をのんでそのまま行き過ぎる。
よく考えると、Riderとはもともと馬乗りのこと。西部開拓時代に思いを致せば、馬に
見立てたトライクで幌馬車引くのもまた一興か。
R8は柏崎市市街地に入って、内陸部に向かう。確か記憶では寺泊への道は海岸沿い。
勘で曲がったら大正解、R352、一般道としての「北陸道」であった。
市内のセブンイレブンで休憩。09:00、能生町から70km。
ポットに入れてあるウーロン茶がさすがにぬるくなっていたので入れ替え。
すぐに出せるようにデイパックから出して荷物のネットに押し込むが、これが失敗の
もとだった。
R352は国道というのも憚られる狭い道で、海沿いの小さな街々を通り過ぎていく。
しかしジモティ以外はあまり入ってこないため交通量は少なく、渋滞も無し。
この辺、道沿いに温度計表示がないので数値的には不明だが、多分気温は32℃以上
あるはず。町中ではないから風がある分にはいいが、やはり暑いものは暑い。
三島郡出雲崎町で「越後出雲崎天領の里」という大層な名前の道の駅に寄る。
09:50、能生町から96km。
暑いので逆に一風呂浴びれば涼しくなるかと期待したが、郷土資料館とレストラン
はあっても温泉は無し。(ちぇ)
見ると地元郵便局が出張所を出していて、団扇になる暑中見舞いハガキというのを
売っている。こういうシャレは好きなので、一枚買って、RRの持ち主に暑中見舞い
を出す。
出雲崎から先、R352は長岡方面に折れ、海岸沿い道路はR402に変わる。こっちは
引き続き海岸沿いを走る。
出雲崎を出てすぐ、後方から「カッコンガシャガシャ!!!」という音。
さっきネットに突っ込んだポットが脱落したのだ。
本体は内筒もステンレスなので無事だったが、ハンドルが折れてしまった。まあ、
直接つかめば実用上は差し支えないが、ちょっと持ち辛くなったのは確かである。
やっぱりポットはデイパックに戻すことにした。
10:30、三島郡寺泊町市街地に入る。実は08/14消印有効のある郵便物を出さなくては
ならない。(この日付で内容バレバレ(笑))
さっきの出雲崎の郵便局で済ませればよかったのだが、必要な事項がまだ記入し
終わっていないし、振り込み手続きもまだであった。
とりあえず、新潟市のような大きな町なら中央郵便局が遅くまでやっていて、消印
は押せるはず。まずは振り込みをと、寺泊の郵便局に入った。
振り込みを済ませ、まず一安心したら、妙なものが目に付いた。(こればっか)
「スルメール」いや、冗談ではない。本当にイカのスルメをパウチした手紙というか、
透明なビニールの中にスルメが入っていて、絵葉書のように相手先と文面が書ける
ような紙が貼ってあるのだ。切手まで貼付済みで\500。
「実用新案出願中」とある。キャッチコピーは、「おかげんイカがですか」ときた。
実用性のほどはともかくとして、新案(珍案)なのは間違いない。
これまた出さずばなるまいと、購入して知りあい中一番の酒豪の女傑宛に出す。
さっきの団扇暑中見舞いといい、このスルメールといい、新潟のこの海沿いはやけ
に郵政ギャグの宝庫である。
10:45、能生町から114.5km。お目当ての浜焼きをやっている、中央海浜公園前に。
ここは20年ぶりになる。関越道、北陸道の完成で関東、関西からも観光客がどっと
押し寄せるようになったらしい。昼飯にはいささか早いが、この混雑、昼時になったら
どれだけ待たされるか分からないのでとりあえず穴子の浜焼きを頼み、二階の食堂
へ持ち込む。(この通り沿い、一軒だけ持ち込み可の店)
刺身定食\1500を頼み、穴子とともに食す。
うーん・・・・・・・どうも観光客の激増とともに味付けも変化したようだ。昔は
もっと濃いめの甘辛なタレで焼き上げてあったが、塩味系のさっぱりダレになって
しまっている。いや、これでも悪くはないが、浜焼きは皮も内臓も骨も全部付いた
状態で焼くので、塩味だと内臓の苦みに負けてしまう。1ヶ所だけ、それで口の中に
苦みが残ってしまうところがあったのだ。
まあ仕方ない。貧乏で年中ピーピーしていた頃は、今より食い物に関する感受性は
高かったろうし、今回あまり空腹ではない状態で食っていることも確かである。
11:30、寺泊を出発。
さて困った。ここまででとりあえず今回の目的を達成してしまった。この後はどこ
へ行くか・・・・・
といっても、例の郵便物の投函をしなければならない。R402を新潟市に向かう。
この辺では「越後七浦シーサイドライン」と呼ばれるR402、確かに海水浴場銀座で、
沿道には通りかかる車を誘導する呼び込みの兄ちゃんたちだらけ。
とにかく、崖っぷちで砂浜がないところ以外は全て海水浴場と言っても差し支えない。
と、そのうち海岸が少し遠くなってきた。今まで陸側はほとんどすぐに山だったのが、
平野部に出てきたため道も少し内陸よりになってきたのだ。
この辺になると、R402は「日本海夕日ライン」という名前になる。もうすぐ新潟市だ。
12:40、能生町から159km、例の郵便物を出すために新潟市浜浦郵便局に寄る。
と言っても、未記入箇所(某サークルカット(爆))が残っている。
その某サークルカットを郵便局の記入机で描くという壮挙に出る(核爆)。
そばに立っている保安係のおっさんが胡散臭そーな目でこっちを見ている。そりゃそう
だろう。いきなり郵便局とは関係のない書類をリュックから取り出して、それも文章
ではなく絵を描き始めたとなれば。おっさんの視線にさらされつつ速攻描き上げ、
さあ切り離そうと思ったらハサミがない!途中のコンビニで買ったはずなのに・・・
仕方ない。窓口の人に「すみません、ハサミ貸してください」とお願いして何とか
必要書類をそろえ、速達で出す。あー忙しかった。
いきあたりばったりツーリングはこれが面白い(よせって)。
さて、いよいよ目的喪失(笑)
新潟市内で面白そうな所も知らないし、往路と同じ道は走りたくなかったので、群馬
方面に向かうことにする。
とは言ってもへそ曲がりな自分、表通りを通ることは潔しとしない。新潟市内から
群馬方面に向かうと言ったら、普通はR8を長岡市、そこからR17となるが、ずっと市街地
を走っていくことになり面白くない。
いっそのことR49で会津若松市へ回るかとも考えたが、帰りの日程がいささか厳しい。
そこで若干妥協して(をい)基本はR17を使うが、なるべく裏道を行くという方針をとる
事にした。
まず三条市までR403、そこからR289で下田村、R290で栃尾市、R252で守門村、小出町、
R17に合流というパターン。途中で何か面白いものがあったら寄ってみる。
山間部だから、途中で日が暮れてもテントで何とかなるだろうとまたしても宿の考慮
はしなかった。いきあたりばったりツーリングはこれが(をい)
まずは新潟市内を脱出しなければならない。
地図とにらめっこでルート検討。今いる場所からは、県道16で千歳大橋を通って女池、
R8新潟バイパス(一般道)で紫竹山ICでR49亀田バイパス(これも一般道)へ、R403で新津、
小須戸、田上、加茂、三条と行ける。
地図の表記によればこのバイパスは有料道路ではない。一般道オンリーというセオリー
からも外れないので、このルートを採用することにした。
さて乗ってみて驚いたが、新潟バイパスは片側3車線の堂々たる自動車専用道で、高速
道路規格の80km制限である。これが東京や大阪だったら絶対に首都高速や阪神高速の
ような有料道路になっているはず。土建王国新潟、流石と言うべきかなんと言うべきか。
紫竹山ICでR49亀田バイパス、茅野山ICでR403新津バイパスに乗り換える。だんだんと
車線幅が減少してくるのが何とも(^^;;;;
新津バイパス途中で新潟市を脱出、新津市に入る。
新津と言えば、JR新津車両製作所があるところ。実は少し「鉄っちゃん」の血も流れる
自分、写真を撮りに行きたい誘惑に駆られたが、果たして外からいいアングルがあるか
どうか分からないので、ぐっとこらえて走る。
更に南下、中蒲原郡に入り、小須戸、田上と進む。バイパスは終わり、R403は全くの
町道レベルになる。
湯田上というところで、「ごまどう湯っ多里館」なる看板が目にはいる。
今回のツーリングではどこかで温泉に入りたかったのだが、ここまで入りそびれている。
この「湯っ多里館」町営のようなのでおそらく安いだろうし、この先いい風呂があると
いう保証もない。なにより夕べはシャワーしか浴びていない。JR新津車両製作所は我慢
したが、これは我慢できずにR403から脇道にはいる。いきあたりばったりツーリングは
(以下自主規制)
5分ほど山を登っていくと、その湯っ多里館についた。13:55、能生町から172km。
町民以外はちょっと高くて600円だが、まあ充分安い部類だろう。
天然温泉を引いてあって、よくあるパターンだがジェットバスやバイブラバス(気泡風呂)
のある内風呂と、石組みの露天風呂という構成になっている。
内陸部だから海は見えないが、高台から見下ろす広々とした水田という眺望は、これで
なかなか乙なもの。そして流石に天然温泉の威力、スプリントポジションでこわばった
体がほぐれてくれた。
しかしあまりのんびりもしていられない。14:35出発。
人間はさっぱりしたが、そろそろRRに給油してやらねばならない。ところが昨夜勢いで
二軒はしごしたせいで手持ちが些か心もとない。はっきり言って田舎道、ましてや新潟
ではコンビニATMもない。と思っていたら地元信用金庫の支店が。信金ならば銀行系の
キャッシュカードも使える。2万ほどおろして人心地がつく。
R403は加茂市にはいり、すぐに三条市となる。三条市内でR289に乗る。
ここまではほぼJR信越本線に平行していたが、いよいよ山間部に入っていく。
南蒲原郡下田村に入る。いよいよ給油がせっぱ詰まった。下田JASS、15:25、能生町から
217km、前回給油から189km、6.2L。
このあたりでちょっと道に悩む。地図と、現状の道路状況がどうも同じに思えない。
どこかで迷ったかと思ったが、実は突き当たりT字路に見えた交差点が実際には斜めに
交差するものだったというだけ。あーでもないこーでもないと30分近くロスしてしまった。
下田村を過ぎて、R290へ。栃尾方面に向かう。
栃尾市街に入ったらここでまた一悶着。
標識に沿って走ってきたのだが、目の前の道は商店街で車一台がやっと通れる程度。
本当に国道か、これ。
どうも不安なので近くのコンビニへ。間違いなくこの道でいいと聞いて安心する。
市街地からまた山間部へ。
北魚沼郡守門村に入る。只見線の上条という駅の前でR290は終わり、R252に乗り換える。
時刻は16時過ぎ。キャンプするにしても場所が必要だ。途中に自然休暇村という看板が
見えたが、キャンプサイトにしても予約なしでは無理だろう。小出町まででればR252と
R17がぶつかる。とりあえずそこまで行ってしまうことにした。
守門村から同郡広神村を抜け、小出町に入る。雨が降ってきた。カッパを着ようとデイ
パックをおろしたら、「ブチッ」・・・デイパックのベルトが切れてしまった。
確かに無線機メーカ「ICOM」のノベルティグッズだからやわなのは覚悟してたが、何も
ここで切れるこたぁないだろう、と突っ込んでみてもしょうがない。R17は目前だし、
大きな国道沿いならホームセンターかショッピングセンターの類があるだろう。
とにかく雨の中走り出す。
R17に入った。とたんに、某「コ×リ」の看板が目に入る。よかった、これで何とかなる。
17:00。トリップメータのチェックを忘れてしまったが、多分給油から70〜80kmという
あたりか。「コ×リ」に飛び込んでデイパックを物色する。大体最近の低価格なデイ
パックは中国製と相場が決まっているが、その中でも縫製がしっかりしていて、肩掛け
以外にも上下二カ所で胴体を締めるベルトが付いているものがあった。バイクで使用
するならこいつが良さそうだ。他にもいろいろと見ていたら30分近く経ってしまった。
いかん、急がんと^^;;;
「コ×リ」を出発、R17をひた走る。しかし雨足が強くなってきた。気温は急激に下がり、
25℃。涼しいを通り越して寒いに近い。こりゃテントは無理そうだ。
えい、行けるところまで行ってしまえ。
比較的交通量が少ないのをいいことに飛ばす。日本海での信号グランプリ状態までは
行かないが、路肩もわりと広いので信号毎のすり抜けも復活。大和町、六日町、塩沢町
と順調に進む。石内丸山スキー場近くで温泉ランドのようなものを発見するが、
どうもライダーズ・ハイ状態になっていたらしい。「行け行け」と通過してしまった。
湯沢町に入り、いよいよ三国越えになっていく。
途中でツーリング装備したホンダのフリーウェイと並んだ。ところがこのフリーウェイが
やけに飛ばす。大型スクーターはトルクが図太いので発進加速はえらくよく、ぶんまわ
さないと走らないRRでは上り坂で追いついていくのが大変である。いい加減追尾したとこ
ろで根性がなくなって、先に行ってもらった。
フリーウェイを見送ったことで、塩沢町あたりまではぽつぽつ見かけたライダーもいなく
なった。雨の三国をただ一人、物好きが越えていくの図である。
三国トンネルをでると群馬県利根郡新治村。
三国峠、標高1100m。気温なんと20℃。山間部雨天とはいえお盆だぞ今。
後は下るばかりだが、そろそろ手首がしんどくなってきた。どこかで休憩したいが、
R17山間部に店などない。
ひーこらいいながら猿ヶ京温泉その他を通り過ぎ、同郡月夜野町に入る。
いかん、腹も減ってきた。そろそろ限界か・・・・
なんだかんだで沼田市まできた。市街地まではまだ少しあるがもーさすがに我慢できない。
元は「沼田そばドライブイン」だったセーブオンに入る。19:30、下田村から157km。
缶コーヒーで手を暖め(ほんとに夏とは思えない)、ハンバーガーで食事。何とか人心地
ついた。15分ほど休憩。
さてここまできてしまえば、後は何とか前橋市くらいまでは行けるはず。大学時代の地元
意識がよみがえって気力も復活した。
再度R17を走り出す。沼田市から渋川市、利根川を渡れば前橋市だ。久しぶりに通る大学
近辺、昔は畑が続くいかにも田舎な郊外だったが、すっかり都市化している。
しかし・・・・・泊まれる(正確には男一人で泊まれる)ところがない(爆)
こうなりゃやけだ。桐生市までいけば間違いなくビジネスホテルがある。うちの会社の
工場があるので、出張で何度か泊まっているし、教養部は前橋市でも、長くいた工学部
は桐生市にあって土地勘もある。前橋市内でR17を離れ、県道へ入る。
20:35、192km。本日最後の給油。7.12L。
大学時代走り慣れた道で桐生市に向かう。ちょうど赤城山の麓を横断するような格好で
ある。
21:35、前回給油から26km、本日の総走行距離435km。桐生市パークホテル着。
疲れているのだから早々に寝ればいいものを、学生時代世話になった焼鳥屋に行って
一杯やる。結局前日と同じパターンである。
2002/08/15(木)
今日はもう家に帰るだけ。
07:55、ホテル出発。R50を太田市に向かう。太田市内でR407に乗り換え、熊谷市方面へ。
08:25、前回給油から48km。太田市マクドナルドで朝食。
R407南下、再び利根川を渡り、埼玉県妻沼町、熊谷市と進む。
R17と交差、ここでR407は一端R17に合流して、JR上熊谷駅付近でR17から分岐する。
こちらはそのまま交差点を通過、少しだけR140を走る。
上越新幹線高架を過ぎて少し、熊谷東松山道路へと曲がる。荒川を渡り、大里郡江南町
に入る。熊谷東松山道路は本来有料道路だが、実はちょっと迂回路をとると料金所をパス
できる。立正大学の横を通る、とだけ言っておく。
比企郡滑川町に入り、武蔵丘陵森林公園の横を走り抜ける。ここから先は県道47。
東部東上線を陸橋で越えると、東松山市になる。
そのまま行くと関越道東松山インターに入ってしまうので横にそれ、関越道の測道のよう
な裏道にでる。関越沿いに高坂ニュータウンを抜け、再度東武東上線を陸橋で越えると
R407に戻ってくる。南下を続け、坂戸市、鶴ヶ島市を通過、川越線ガードをくぐる辺り
で狭山市に入る。
更に進むと入間川を渡り、入間市に入る。じきにR16に合流。八王子方面へ。
東京都西多摩郡瑞穂町に入る。やっと東京圏内に帰ってきた。
瑞穂バイパスを抜けると米軍横田基地の前に出る。福生市である。
横田基地サイドが終わるあたりでR16は大きく曲がり、拝島駅そばの陸橋を越えて昭島市
に入る。車で通る時は、この陸橋を渡った先から混み出すので即裏道に入ってしまうが、
今回はバイクなのでそのままR16を進む。
途中青梅街道との合流分岐を経て、多摩川を渡り、八王子市に入っていく。
有料道路である八王子バイパスは使わず、八王子の市街地へ。
大和田町交差点、ここでもまたR16はR20と一時合流分岐していくが、こちらは直進して
JR中央線踏切を渡る。八王子市民会館わきを通り、京王高尾線山田駅を過ぎて、通称
北野街道に当たる。北野街道をちょっとだけ高尾方面に走り、途中から相原方面に曲がる。
(このへん地元民でないと理解できないだろうなぁ^^;;;)
後はほぼ真っ直ぐで自宅まで。
10:55、142km。
何か一気に疲れが出てしまい、荷物を下ろすと午前中だというのに爆睡してしまった。
ロングツーリングでは毎回反省点となるのだが、行程をきちんと決めていないので、後半
がやたら忙しかったり、計画時にはもりこんであった予定を飛ばしたりする羽目になる。
「いきあたりばったりツーリング」即ち無計画。これはこれで面白いし、ソロで走って
いるので文句を言う相方もいないが、ただ走るだけというのもちょっとアレである。
さて次回はどこへ行こうか。四国へ渡って、讃岐うどんの製麺所めぐりでもするか。
それとも北海道で地平線を見るか。
九州で阿蘇、雲仙、桜島の火山詣でもいいかもしれない。
想像だけは果てしなく広がるのである。
追記
今回の旅の相棒CBR-250RRであるが、その後友人から譲り受けて、毎日カッ飛び・・・・
と言いたいところだが群馬県に転勤になってしまい。冬場は封印中。春が待ち遠しい。
総走行距離 976km
平均燃費 28.87km/L
- Fin -
いや,なかなか波瀾万丈....というよりは
行き当たりばったりの(爆)ツーリングだったような気がします(笑)。
でも,行き当たりばったりというのも,楽しいです。
ただし,それなりに旅慣れているという前提ですが。
そういう私も結構行き当たりばったりですね。
計画を組んだとしても,宿の予約の先行手配をする程度だし。
あまり人のことは言えません。。。。。わはははは(爆)。
写真をお送りいただいたのですが,スキャンできる環境がないので
後日,載せたいと思います。ただ,写真にバイクが全然写っていないのが
何と言いますやら......(笑)。